格安simが提供されるようになって、通信のための会社を自分たちで選ばなきゃいけない時代になりました。ということで通信システムの基本的なことを書いておきたいと思います。
この記事を読めばきっとLTEとかWimaxとか、はたまた4Gだとか色々な呼び名がある中、これらの違いがハッキリ分かるようになります。
3Gや4Gって一体何のこと?
現状の通信方式は4Gと言われていますね。ガラケーを使っていた世代の方々はご存知だと思いますが、その前の通信方式は3Gと呼ばれていました。これって一体何なのでしょうか?
GはGeneration(世代)のG
つまり、4Gっていうのは第4世代通信システムということです。だからガラケーの時に使っていた通信システムは3Gって呼ばれていたんですね。だから単純に、次に新しい通信システムが開発されればそれは5Gって呼ばれることになります(実はもう研究されています!)。
具体的な技術の名前ではない
4Gと言えば、4番目の通信システムですよ(3Gよりも最新ですよ)ということを強く主張しています。LTEですよ!って言われたってよく分からんけど、3Gから4Gになったと言われれば何か進んだんだなってのが分かりますよね。
名前が決まってないときの仮称
初代総理大臣はだれですか?と問われれば答えることはできますが、将来の第100代総理大臣は誰ですか?と問われても分かりませんよね。
けど第100代総理大臣は○○な考えを持っているあの人かな?とかの議論はしたいはずです。
今で言えば5Gっていうのが研究されてはいますが、それが具体的になんていう通信方式になるかというところまでは決まっていません。ですから言葉としては「5Gは○○な方式を導入してみよう」という具合に使われることになります。具体的なことが決まってないのに名前をつけることはできないので、仮称としての役割も担っているわけです。
4G、LTE、Wimaxの言葉の使い分け
普段良く目にするLTEというのは通信規格の具体的な名前です。
同様にWimaxも通信規格の具体的な名前です。
4G(第4世代移動通信システム)は3Gよりも高速通信ができて大容量であることが求められました。そのような通信の進化をするためには色々な方法が考えられ、LTEとWimaxはそれぞれ異なる方法で高速通信・大容量を目指しました。
LTEとWimax
3Gよりも高性能な方式(ある一定の基準が設けられている)を目指して4Gの開発が進められてきました。ですから、目指していた性能を達成できていれば、それは全部4Gです。
WimaxもLTEも異なる通信規格なのですが、どちらも4Gです。
ただし、世界的に見ても第4世代はLTEという認識が最も強いです。一番普及しているということですね。(だからといってWimaxが4Gじゃないってことはない)
厳密な話
※実は専門的にはLTEは3.9Gと位置づけられています。
研究の段階で、4Gの仕様を決めたのですが、それがLTEではまだギリギリ満たされていないという意味で3.9Gとされています。仕様を正確に満たしている通信規格はLTE-Advancedと呼ばれています。ただし様々な業者がLTEを4Gと呼んだために今はLTEが4Gであると認識されています。もうそれでいいやという声明も出ているそうです。
正確には以下のように分類されています。
3.9G | 4G |
---|---|
LTE | LTE-Advanced |
Wimax | Wimax2 |
LTEの通信速度の話
電波というのは空間を波打って伝わってきます。その波の細かさを周波数と言います(細かいほど周波数が高いと表現する。あるいは波長が短いともいう)。4GであるLTEは、使用する周波数帯域と変調と呼ばれる作業の方式によって速度がかわります。専門的な話は置いとくとして、利用者側の端末は以下のような分類がなされます。
分類 | カテゴリー1 | カテゴリー2 | カテゴリー3 | カテゴリー4 | カテゴリー5 |
---|---|---|---|---|---|
通信速度 | 遅い ⇔ 速い |
いくら会社側が、カテゴリーの高い基地局を保有していたとしても、自分の契約している端末のカテゴリーが低ければ、通信速度は遅くなってしまいます。格安simですと、docomoの基地局の電波を使っているから速いという謳い文句もありますが、docomoが発信するLTEのどのカテゴリーを使っているのかにもよって通信速度はかわるということです。
また、同じ回線に人が殺到すれば遅くもなります。いくら高速道路と言えど、一度に通れる車の量は限られているのと同じように、高速通信に置いても一度に通れるデータの量には限りがあるのです。今は通信がスムーズに行く会社でも、人気が出て人が殺到すると遅くなる場合も考えられるということですね。
LTEとWimaxの比較
僕はポケットワイファイで(UQ社の)Wimaxと(Ymobile社の)LTEを両方共利用したことがあります。そのときの感想をここで述べたいと思います。
通信速度と制限
UQは通信制限ありでWimax2を、通信制限なしでWimaxを使えます。(Wimax2が制限に達したら自動でWimaxに切り替わる)正直ネットを見るぶんには通信制限が掛かっていてもさほど気になりませんでした。Youtubeとか見ようと思うと少し気になる時もあるかなくらい。
Ymobileは通信制限ありでLTEを、通信制限を超えるとアホみたいに遅くなります。
ちなみに通信制限が掛かっていない状態では通信速度はWimax2もLTEも体感ほとんど変わらないです。制限掛かった後のことも考えると使い勝手はWimaxの方が良かったかな。
使える範囲は圧倒的にLTE
基地局の数の問題なのでしょうか、Wimaxは少し山の方へ行くと繋がらなくなります。ちょうど静岡や山梨の富士山があるような地域、あそこらへんでつながらないという経験をしました。一方でLTEは普通に通信が行えました。恐らく、電波の届く地域はLTE>Wimaxでしょう。
また、都心部でも建物の構造によってはWimaxの電波が届かないということがありました。
行動範囲が広い場合はWimaxの方がLTEの方が安心できます。
結論というか感想
LTEとWimaxの比較をしましたが、恐らく通信規格としてはLTEの方が利用範囲が広い分オススメできます。しかし通信制限も踏まえると都会ならWimaxの方がいいでしょうね。しかし通信制限の話はLTEとかWimaxとか、通信規格としての問題ではなくUQ(KDDI)とYmobile(Softbank)の運営方針の問題な気がします。
実際UQは通信制限無しのLTEのプランを出しています。
よってYmobileのLTEかUQのWimaxでもなくUQのLTEがオススメです。笑
格安simカードを、ポケットwifiに挿して使うこともできます。
LTEのsimカード選びで迷っているなら、下の記事も参考にしてください。