僕はよく「どうすれば痩せられる?」という質問を受けます。ちなみにニックネームの"garigari"は自分が痩せているところから来てます。
僕は痩せることを意識したことは無いのですが、よく聞かれることなので書いておこうと思いました。(ちなみに僕のBMIは17.1です。体脂肪率は機器によるけど8%〜11%くらい)
極論:摂取カロリー > 消費カロリー
結局のところ、エネルギーの収支の問題です。体は単純にエネルギーを摂取しては消費するだけです。これらのバランスが結果的に体型に出てくるのだと思います。
いろいろなダイエットのテクニックがあると思います。
でも結局はエネルギーの摂取の方法について提案するか、エネルギーの消費の方法について提案するしかありません。それ以外に体重に関わることなんて無いからです。
ダイエットの手法の問題点
例えば「炭水化物抜きダイエット」で言えば、エネルギー源である炭水化物を抜くという単純明快な方法です。コレがダイエットに効果的であるとか無いとかなんてのは、一概には言及できません。
なぜなら炭水化物を抜いたところで、他の部分でエネルギーを摂取していてエネルギー消費が少ないならば、それは体に蓄えられることになるからです。
ダイエットのテクニックというのは、大抵はエネルギーの摂取を少なくする一手法であったり、エネルギー消費を増やす一手法にすぎません。
けど痩せるかどうかは、一手法を試したかどうかではなく、全体でエネルギー収支がどうなったかにつきます。米などの炭水化物を抜くことで、ストレスが溜まり、大量に肉を食べれば太ることだってあります。基礎代謝を増やそうと、筋力トレーニングをしたところで、とてもお腹が空いてしまって大量に食べてしまえば増量してしまいます。
ダイエットの手法が提案されるたびに、まるでその手法を試せばダイエットが上手くいくかのように宣伝されている気がします。
実際にはその方法は、ダイエットに繋がる一要因にすぎないということです。
あくまでそれはダイエットのテクニックみたいなものは「痩せる方法」ではなく、「エネルギー摂取を抑える方法」とか「エネルギー消費を促す方法」に過ぎないのです。それらが全体でどうなっているかが「痩せるか痩せないか」です。
習うより慣れよ
痩せる方法を解説してくれているサイトや本はたくさんありますよね。
でも痩せるかどうかに対して、本人の知識とか理屈への理解度は「一切」関係ありません。痩せるような生活をしていたかだけなんです。
もちろんその生活をするうえで、これをやれば痩せられるんだと確信できればモチベーションにも繋がるでしょう。でも痩せられる確信なんてものは、きっと痩せてからしか得られません。結局そこに行き着くまでには、痩せるような生活に慣れている必要があります。
結局なにをすればいいのか
あれこれ効果的だと思われる理屈も書きます。けど、それを知っているかどうかは関係ないです。僕も人にどうして痩せられるのかを聞かれるまで、痩せる理由なんて意識したことなかったですから。当然今から書くことは、普段実際に僕がやっていることです。
太字だけ読むだけで良いと思います。それ以外は、理屈っぽい内容です。前述の通り、理屈を知っているかどうかは痩せるかどうかに関係ありません。モチベーションになると思えば読んでください。
腹式呼吸
お腹をふくらませて呼吸をします。
普通に呼吸をすると胸や肩が動くかと思いますが、腹式呼吸ではおへその下あたりを中心に膨らむと思います。仰向けで寝る時とかにやると良いと思います。
実際にはどちらも普通の呼吸も腹式呼吸も横隔膜で肺を膨らませて空気を取り込んでいます。決してお腹で呼吸をしているわけではありません。ちなみに寝ているときは普通誰でも腹式呼吸になっているはずです。
腹式呼吸をすると、一度に取り込める空気の量が多くなります。たくさん空気を取り込むにはソコソコ筋力(横隔膜は筋肉です)を使います。これにはエネルギーが必要なんですね(実際やるとつかれます)。
ちなみにこの呼吸を常にやっているというわけではないです。気が向いた時だけです。
ついでですが、歌の練習として腹式呼吸をやる場合は、できる限り限界まで息を吐き切るようにというのがセオリーのようです。他にも健康法としての一種、筋力トレーニングの一種としても吐き切ることと解説されていることが多いようです。しかしこれはかなり辛いので、必ずしもやらなくてもイイと思いますが、エネルギー消費には効果的かもしれません。
自分が食べたいものしか食べない
基本的には自分が好きなものを最大限美味しく食べたいので、自分が食べたいと思ったものしか食べないようにしています。
これを心掛けていると自然と間食が減ります。
夜に大好きなハンバーグを食べる約束をしているのであれば、夕方は余計なモノを絶対に食べません。
もしも小腹がすいたからといってお菓子を食べてしまえば、限界までお腹が空いた状態で食べたハンバーグよりも確実に味は落ちます。美味しいは美味しいのでしょうけどね。
すごくお腹が空いたときの白米の旨さを考えてみてください。やっぱり空腹は最大の調味料です。本当に食べたいもの、美味しいと思えるものを食べるんです。食べ続けているとお腹に入るとしても、最初の一口の美味しさに比べれば劣るはずです。だから、次美味しく食べられる状態を得るためには、空腹を待つしかありません。
食事でちょっと贅沢をする
今食べたいものが寿司だとしましょう。回転寿しと言えど100円寿司かそうでないかでは(店にもよるけど)全然違います。こんなとき迷ったらあえて少し価格の高い方へ行きましょう。お金を意識してたくさん食べるということはできなくなります。代わりにその食事で美味しくいただくということを全力で出来るはずです。
ついでですが、僕の場合は100円寿司に行っても徳兵衛みたいな回転寿司に行っても大体同じくらいの支払い(1500円くらい)になります。結局食べるのをやめるのは、満足したかどうかです。もっと入るかどうかではありません。もう十分満足したなーってときには同じ値段になっています。これは当然自然とお金の勘定も込みでやっているでしょうけども。
まとめ
腹式呼吸をする
自然とエネルギー消費の機会になっていることでしょう。
また横隔膜は筋肉です。筋肉は発達するほど、その生命を維持するだけでエネルギーを消費するようになります(基礎代謝)。健康にも良いとされているのでオススメです。
ちょっと贅沢しておいしいものを食べる
お金に気を使うことで自然と量より質を求めるようになります。
また美味しく食べたいと思うと、空腹という調味料を活かそうとするはずです(格好つけてるわけじゃなくて本当ですよ)。
基本的には日常的なのはコレくらいです。
僕はラーメンが好きでよく食べる偏食野郎で、全く健康に気を使っているタイプではないです。運動も普段からしているわけではなく、筋力もあまりありません(握力は30台)。それでも、自然と痩せています。別に望んでいるわけではなく、生活の結果が出てこうなってしまっています。
痩せてしまう方にバランスが傾いてるだけなのです。もちろん全体で考慮しながらそれぞれのダイエットのテクニックを使うのは効果的だと思います。
でもやっぱり最後はバランスですよ。
美味しいものを食べる。少し贅沢をする。という部分がかなり効いてると思います。
体重がガクッと落ちて戻らなくなったのは、少し贅沢をしようと思い始めてからだったと思います。
僕の場合はおそらく、エネルギーの摂取が少ないということが大きく貢献(貢献っていうか僕にとっては悪影響なんですが)していると思います。
炭水化物を抜くとかで無理するのではなく、ダイエットではない部分で自然とエネルギーの過剰摂取がなくなるが最も精神的にも身体的にも良いのではないでしょうか。