日の出

自由気ままに思ったことを書きます。

超巨大企業群トヨタグループ!トヨタ自動車とトヨタグループ御三家

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トヨタグループ御三家

トヨタグループはトヨタ自動車を中核とした企業グループです。

 

トヨタ自動車を中心とした企業構成で、資本関係や技術提携のあるトヨタグループ主要企業、並びに豊田自動織機やトヨタ自動車から分社化した事業会社、機能会社を指します。

 

トヨタグループ御三家

デンソー

世界を代表するメガサプライヤー。トヨタ自動車の電装部から派生し、いつの間にやらメガ企業に。電子制御分野に強いため、近年の自動運転を始めとする自動車のコンピュータ化にも非常に強いと思われます。

多分トヨタ自動車が潰れても大丈夫。

 

アイシン精機

トヨタの名前ついてないけどトヨタ御三家。

調子の良い事業があればどんどん分社化するせいで、アイシン精機と同規模の子会社ができてしまう始末。しかしそれくらいの技術の高さを持っていると言えます。

 

豊田自動織機

トヨタ自動車の源流として名高い企業。織機を今でも作っているが、このご時世なので行政のほんの一部。主力はフォークリフトを始めとする物流系。

 

主要13社は以下の13企業

トヨタ自動車

豊田自動織機の自動車部を起源とする、言わずとしれた超巨大完成車メーカー。

デンソー

トヨタ自動車の電装部から分社化した世界トップレベルのサプライヤー。

豊田自動織機

トヨタグループの源流とされる企業。現在はフォークリフトが主力。

ジェイテクト

トヨタ自動車の工機部と光洋精工の合併企業。

愛知製鋼

自動車用特殊鋼の研究開発をしていた豊田自動織機の製鋼部を起源とする企業。

トヨタ車体

トラックボデーの専門メーカーとしてトヨタ自動車から分離。

トヨタ自動車東日本

中島飛行機のエンジニアが創業。後のトヨタ車専門メーカーへ。

豊田通商

金融業務をメインとしていた豊田産業の商事部門から派生。

アイシン精機

東海飛行機を起源とし、後に新川工業と合併し現在に。

豊田合成

トヨタ自動車のゴム部門から派生。

トヨタ紡織

豊田自動織機の源流であり。豊田佐吉が創立した最初の会社。

東和不動産

トヨタグループの不動産会社であり、非上場企業であるため買収対策も請け負う。

豊田中央研究所

トヨタグループ各社の共同出資によって設立された国内最大規模の民間研究機関。

 

トヨタグループ各社の働き

多くがトヨタ自動車や豊田自動織機の機能を分社化したものであるため、役割がハッキリと分かれているケースが多いです。しかし、仕事の幅はトヨタグループ内に限らず世界各地へ活躍の場を広げている企業も多数存在し、競合する場合もあるようです。

 

特にデンソーは、ドイツのサプライヤー「ボッシュ」に次ぐ世界二位のサプライヤーであり、M&A戦略を取るボッシュの動向次第では、一位の座も狙える位置にいます。扱う技術が広いため、デンソーと競合する技術を有するグループ企業も多数存在し、ある意味頭を悩ませる部分でもあるでしょう(デンソーの強さゆえ)。

 

一方でトヨタ自動車もグループのサプライヤーに対して、様々な自動車メーカーに求められるくらいになってほしいという思いも持っているようです。

 

自動車業界の構造

自動車業界は以下に示すピラミッド構造を持っています。

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完成車を手掛けるプライムOEM

トヨタ自動車や日産を始めとする完成車を手がけているメーカーです。

一般人の目によく届くのはここの企業群です。

 

完成車のユニットやシステムを手掛けるTier1

エアコンであったりトランスミッションであったり、完成車に必要なユニットやシステムを供給している企業群です。トヨタグループ主要13社に入るサプライヤーは全てここです。

特徴として、直接完成車メーカーを顧客として持っています。

 

ユニットやシステムに必要な部品を供給するTier2,3

Tier1へ部品などを供給しているのがここの企業群。非常に多くの企業が存在しており、例えば歯車などを扱っている場合には顧客は自動車系だけとは限らなくなってくるでしょう。

 

 

 

 

各企業の紹介

トヨタ自動車

愛知県豊田市に本社を置く世界的自動車メーカー。

 

戦略(独断と偏見に満ちあふれています) 

リスクを十分に考え、慎重に舵を切っていくイメージがあり、流行った車の形状を後追いし、市場を独占する戦略が見られる。

 

それでも十分に早い対応ができるのは、量産体制を立てることはしなくとも、車両の開発自体は早い段階で終えているからだと思われる(量産するための生産技術やライン設備を整えることにもお金が掛かるため)。逆に他の自動車メーカーはトヨタよりも先に決断をしなければ厳しい戦いが迫られることを認識していることだろう。

 

 

近年のコンパクトSUVブーム

以下はホンダのヴェゼルの画像である。発売当初からかなり売れ行きが良かった印象。街中で何台も見かけた。

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その後、トヨタ自動車が以下のCH-Rを発売。サイズ感がドンピシャ。

発売当初からこちらも町中で見られるようになった。

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完全自動運転への舵切り

もともとトヨタ自動車は完全自動運転は否定派であったように思う。

しかしGoogleやAppleを始めとするIT企業が自動運転技術に取り組み始めると、急遽危機感を感じたのか予定変更、完全自動運転を目指す方針を打ち出した。

 

1000億円という莫大な投資予算を立て、アメリカのシリコンバレーに研究所まで設立。ITは日本が遅れている分野であるため、正直日本企業が本気を出してくれてかなり嬉しかった(が、やっぱり後追いだな)。

 

アメリカに研究所を立てたことに対して、脳科学・人工知能研究の権威、理化学研究所甘利氏は「アメリカでやるのも良いけど、日本に研究所作れよ」と漏らしていたのは笑った。

 

世界初の燃料電池車「MIRAI」は、開発にすさまじいコストをかけておきながら、水素社会を提唱し特許を無償で提供。本気で社会貢献も考えて動いている企業なのだが、やはりインフラ面の整備が難しく、世界は付いてきていない状況。中国は最近EVを普及させることを発表している。

 

慎重さと挑戦を兼ね備えた企業

さすが長いこと続いており、かつ世界のトップ企業だけあって、リスクの管理を徹底しながらも新しい技術へのチャレンジもしているという印象。

 

しかし、大衆に受け入れられる自動車を作ることを考えているために、尖った自動車はあまりない。結果として自動車好きからは散々な評価をされることもあるが、売上は良く「総じて80点くらいの車」と称される(?)。

 

 

お金の話 

売上高が単独でも10兆円以上(連結で25兆円以上)ある日本最大のモンスター企業。従業員数も単独で7万人以上抱えており、たぶん倒産したら日本の経済が吹っ飛ぶと思われる。

 

平均年収は800万強とかネットでは出てるけど絶対嘘。

 

嘘ってのは言いすぎだけど、大卒総合職だけ見た場合には1000万超えてる。間違いない。

 

 

my-hotnews.hatenablog.jp

 

 

デンソー

立場も強い

トヨタグループでトヨタ自動車に立てつけるのはココだけと言われる。

技術的にもかなり信頼の置かれているメガサプライヤー。業界を知らない人からは100均?と尋ねられるのがコンプレックス。

 

電子制御を司るECUなどが強く、近年の自動運転に技術的にチャレンジしているのもデンソーである。自動車業界が残る限りは大丈夫な企業。どこの完成車メーカーが生き残ったとしても求められる技術を有していると言える。EVなのかFCVなのか、完全自動運転なのかアシストにとどまるのか、目処が立たなくともどこでも戦える準備万端だろうと思う。

 

 
裾野の広さ

ヘルスケアや化粧品なども手掛ける裾野の広さも強み。全くトヨタに依存していない企業である。

 

ちなみに化粧品の名前は「moina(モイーナ)」です。藻から取れる油を上手く使った化粧品らしく、技術的にも高い評価が得られているものです。なんとAmazonでも販売していない超貴重品。名前がダサすぎて売れてないらしい。

 

www.moina.net

 

 お金の話

売上高も連結で4兆超えであり、三菱重工業の連結と同じくらい(むしろ上)。

 

給料は調べるとトヨタよりも良い!!って出るけど、たぶんそんなことはないと思う。

 

平社員は良くて同じくらいだと思われる。役職が付けばやっぱりトヨタ自動車には負けていくと思う(規模も違うしね)。それでも大卒の平均は1000万くらいあると思われる。

 

平均なんて意味ない!って思うかもしれないけど、メーカーって年功序列で差がつかないことが多いから、だいたい的を得た数字にはなると思います。

 

 

アイシン精機

機械系のサプライヤー

トランスミッションやエンジン周りも手掛けるゴリゴリの機械系。何が言いたいのかというと、コンピュータ化が進む中で、一番ダメージが大きそうということです。これだけの巨大企業なので何らかの対策は可能と思われますが、EVや自動運転が普及するにつれて、新たな努力が求められる可能性が(御三家の中では)一番高いかなと思う。

 

けど実はトイレやベッド作ってたり、エネルギー事業もやっている。(だが強い競合他社が存在する分野でもあるので、戦いは避けられないか)

 

ベッドはとても快適らしい。

 

強い子会社がいる

アイシンAWとアドヴィックスは超強烈な子会社だ。アイシンAWに至ってはアイシン精機と同等の規模を持っており、アドヴィックスはブレーキシステムがトップレベルである。

アイシングループとしてはやはり全然余裕がありそうな印象である。

 

 

豊田自動織機

トヨタ自動車の源流企業

トヨタ自動車の始まりは、ココ豊田自動織機の自動車部からである。

詳しくは「リーダーズ」でも見といてくれ。

LEADERS リーダーズ [DVD]

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フォークリフトなど独自事業を持つ

豊田自動織機の強みはフォークリフト世界一という、意外な分野で活躍していることである。自動車ができるんだからフォークリフトもできるだろうというのは想像がつく。

 

しかしフォークリフトという工業製品としてだけでなく、工場内の物流を最適化するシステムというレベルで提供が可能であり、いわゆるソリューション事業ができるのが強み。

 

もちろん自動織機も独自事業だ。

 

トヨタグループ大株主

トヨタ自動車の株式を大量に保有する大株主である。グループ各社の株を持っているため、なんだか配当だけで給料払えるなんて噂もチラホラ(まじか?)。

 

社風を大事にしており、働きやすさを意識している

生まれ変わったら豊田自動織機で働きたい。そんな言葉を耳にしたことがないだろうか?なんだか豊田自動織機は人を大切にしており、ライフワークバランスだかワークライフバランスだかを強く意識しているらしい(早い話が結構楽らしいよ)。

 

まあ、あんまいい加減なこと言うのはやめにしておこう。

 

 

最後に

結構頑張って集めたリアルな情報のつもりですけど、ここに書いてあることは僕の独断と偏見にまみれているということを一応、承知しておいてください。

 

今回はかなり変なテンションで書いたので、「ですます調」じゃなくなってますが、このブログ自体気分に左右される雑記ブログなので悪しからず。

 

真面目な比較は以下の記事がおすすめです。

www.syukatsu-buddha.com

 

 

メーカー勤めたければ、多分トヨタグループはすごいよ。

 

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